令和7年度 五社神社 春季大祭(宵宮祭)

お祭りだぃ!

 5月3日、コロナ禍で略式執行となっていた五社神社の春季大祭(宵宮祭)、ようやく古来からの習わしに則った内容に戻し執行させていただきました。
但し、コロナ禍前は大松明(1基)に加え、組単位で11基の松明が奉納されていましたが、それぞれの「組」における高齢化が一段と進んだためか、大松明と組松明2基、5基の小松明の奉納が行われました。

五社神社に大松明や組単位の松明が奉納され、境内横の馬場において、奉火(松明を燃やす)される様は牧町に春を告げる重要なお祭りです。

五社神社に奉納された松明

五社神社 拝殿前の大松明
2基の組松明
5基の小松明

拝殿前に1基の大松明と、昔ながらの2基の組松明に加え、松明の奉火を行う、馬場には5基の子松明が結われました。

子供たちの樽神輿と子供松明

午後3時~ 宵宮祭の開始を告げる子供たちの樽神輿と子供松明の奉納が行われました。

拝殿前をスタートする子供たちの樽神輿 
五社神社本殿前を練る子供たちの樽神輿

子供たちの樽神輿の最中も、子供松明の奉火に合わせ、各ご家庭で準備された子供松明を五社神社へ奉納されています。子供松明の中には、3月23日に実施させていただいた「親子ふれあい子供松明づくり教室」で結われた子供松明を立派に仕上げ飾り付けられたものもみうけられました。

五社神社へ子供松明を奉納
奉納された子供松明を馬場に集め

五社神社へ奉納を終えた子供松明は、馬場入口付近に集められ、午後3時30分の煙火を合図に氏子総代により奉火されました。

氏子総代により子供松明への奉火
一気に燃え上がる子供松明

宵宮祭斎行

午後5時から、五社神社本殿前にて、宵宮祭の神事が斎行されました。

5時半からは祭礼団による1回目の太鼓渡り(五社神社鳥居~拝殿~本社へと太鼓を練り歩く)が行われました。
牧町を東西に2分した組により、2台の大太鼓が境内を練り歩きます。

太鼓の渡り

1回目の太鼓渡りが終了すると、神事係が拝殿に上がり舞姫による舞が奉納されました。
(舞姫は町内の小学6年生までの女子児童が担われています)

拝殿に集められた神事係と舞子
舞子による舞の奉納

5時半の煙火打ち上げを合図に2回目の太鼓渡りがおこなわれ、境内に立てられた2本の組松明を倒し、組の男衆により、五社神社本殿に奉納、馬場へ移されます。

境内に立てられた松明が倒されます
五社神社への松明の奉納

組松明の移動が完了すると、神事係が拝殿に戻り、氏子総代より松明への奉火のため、「火」を分けていただき、煙火を合図に、神事係全員で馬場一番奥に設置された組松明への奉火を始めます。
組松明(松明、小松明)については、氏子総代とそれぞれの松明を奉納した組長が奉火します。

組長と氏子総代にて組松明への奉火
奥から順に奉火していきますが……

燃え上がる炎は龍のごとく……

燃え上がる松明
燃え上がる松明と護国豊穣を祈念する住民

組松明の奉火が終了すると、17名の神事係が拝殿前に集合し、拝殿前の大松明に奉火しました。

大松明への奉火
炎馬のごとく……
大松明の炎に照らされる拝殿
大松明が燃える中最後の太鼓渡り

大松明につけられた御幣が燃え、中央の竹が倒れるのを合図に、この日最後の太鼓渡りがおこなわれ、数年ぶりの組松明奉納・奉火により古くからの習わしに基づいた『 宵宮祭 』を無事終えることができました。

町内の「祭」は多くが神事として執行されますが、5月の「宵宮祭」と7月の「虫送り」は住民が「牧のお祭り」として慣れ親しんだ町内のお祭り。
コロナ禍で忘れかけていた町内のお祭り楽しさ、興奮が蘇ってきた一夜になりました。