中部湖東幹線建設ルート変更 要望概要

地域全体の安全確保、将来の発展に向けた「大津守山近江八幡線【(都)近江八幡能登川線】(水茎・大房)」ルート変更及び、住民の安全確保に向けた排水路の改修について

 牧町近辺で計画されている「大津守山近江八幡線【(都)近江八幡能登川線】(水茎・大房)」ルート(以下、中部湖東幹線)については、今日まで滋賀県のご担当者様よりご説明を頂き、協議を進めてきましたが未だ『着手時期検討』の状態で保留されています。
この状況を打開するため令和7年2月新たに牧町自治会内に中部湖東幹線の建設を促進するため、各組から選出した委員と自治会役員、顧問として滋賀県議会議員、近江八幡市議会議員、岡山コミュニティセンセンター長へ就任をお願いし『中部湖東幹線建設促進協議会』(以下:当協議会)を設立しました。

 当協議会では、過去の検討経緯に拘らず「牧町を横断する県道26号線(浜街道)に関する諸問題」の検証をおこなうべく町内の18歳以上(527名)に対しアンケート調査を実施しました。このアンケート調査により日ごろ町民が感じている問題点として「町内を横断する県道26号線のバイパス道路が必要不可欠」な事や「町内の生活道路の拡幅が必須」という課題が確認できました。

 次に周辺道路の交通量確認や、町内を横断する県道26号線の渋滞状況を確認し、県道559号線(湖岸道路)の渋滞に伴う迂回経路の把握や課題の洗い出し。
同様に、中部湖東幹線として牧町の南側を通るルート(以下:南ルート)が牧町を横断する県道26号線のバイパス道路として機能するかを検証しました。

 結果、審議中の南ルートでは県道559号線の渋滞緩和が見込めず、牧町内への迂回車両の流入が継続するだけでなく、南ルートが県道26号線と接続する大房町北側のT字交差点において日常的な渋滞の発生が予見でき、この渋滞に伴う迂回車両が大房町内だけでなく、牧町周辺及び岡山小学校の通学路にまで流入する可能性があり、住民の生活だけでなく、児童・生徒の通学時の危険性が高まると判断。
このような事から、南ルートであれば野村町から大房町までの区間は、周辺道路への車両流入に伴う影響を排除(例:高架橋道路)しなければならず、牧町における県道26号線のバイパス道路としての機能は無いと判断いたしました。
むしろ牧町・大房町の生活道路が中部湖東幹線のバイパス道路として機能する事が容易に予見できます。

 この結果を受け、当協議会では代替となるルートを模索させていただき、中部湖東幹線を牧町の北側(以下:北ルート)に通し、県道559号線とのターミナル化を進めることで、渋滞緩和が見込め、町内(牧町・大房町)への車の流入を抑制し迂回回避が実現するだけでなく、岡山園地の利活用など周辺地域の将来に向けた発展への可能性が見込めると考え、当協議会において「北ルート」を提案させて頂き、町民への意向確認を実施しました。
この調査は、牧町自治会の正会員(世帯主)を対象にした記名式の[南ルート・北ルート・建設反対]に対する意向調査となります。

 意向確認の結果、牧町住民の66%が北ルートを望んでいることが確認できましたが、32.7%の方が南ルートを選択されており、軽視する事ができません。

 当協議会でこの点についての議論を重ねた結果として、南ルートを選択された方は、個々のルートにおけるメリット・デメリットによる判断ではなく、過去に実施された説明会の経緯を認知され「県が決めたルートだから今更変更できない」と審議中の南ルートの変更要望に疑念を持たれている方が一定数おられると判断し、当協議会において「北ルートを町民の安全・安心な生活と地域の将来への期待を望めるルート」として要望させて頂く事を確認しました。

 この内容は、令和7年9月30日に実施された牧町自治会の議決機関である 協議員会(組長会)において『牧町の北ルート、総意は66%という結果を尊重していただき、建設ルートの見直しを含め、早期着工を実施して頂きたい旨、滋賀県に要望させて頂く』事を報告させていただき、承諾・決定されました。

 滋賀県に於きましては、地域住民のルート見直しに関する意向を組み入れて頂き、地域の安心・安全と将来に向けた発展が望める中部湖東幹線道路が一日でも早く完成しますよう切望いたします。

 なお、今回実施させて頂いたアンケート調査では、町内の道路における課題として「道路の拡幅」や「道路の安全策」に対する意見が多数ありました。
牧町内の道路脇にある排水路は、昭和48年の圃場整備事業由来のものであり、農業排水路の構造で幅が広く深いため、これまで町民が転倒・転落し重傷を負う事例だけでなく、死亡事故も発生しており、町民の生命・身体の安全確保は喫緊の課題です。

 つきましては、町民の安全な生活を確保するため、道路脇の排水路について全面蓋つき排水路への改修を強く要望いたします。この整備は、道路幅の拡幅にも繋がり、生活道路の安全性を飛躍的に高めるものです。

 中部湖東幹線道路建設事業の一環として、牧町内の道路における安全整備工事も併せて実施していただけますよう、重ねて要望いたします。

以上、牧町民の要望とさせていただきます。